医薬専門の言葉を訳すときの注意点
医薬翻訳とは医学や薬学に関わる翻訳を指します。その内容は多岐にわたり、高い需要を維持しているのが特徴です。中でも特に多いとされるのが製薬関連の翻訳案件です。医薬業界では毎年たくさんの新薬が生み出されていますが、それらの中には海外で作られているものも多くなっています。
海外で生み出された新薬を日本の医療従事者にも伝えるために翻訳を行うことになります。製薬会社はまず基礎研究にて新しい薬剤の候補を見つけて、動物モデルによる非臨床試験を実施します。医薬翻訳は最終的な完成の段階で行われるだけではありません。
各プロセスで発生する計画書、報告書、説明文書などすべてが翻訳の対象となります。新薬1つに使われるドキュメントは莫大な数になるので、その量に対応しなければならないことが大変な要素となっています。しかし、時間には制限があるため、ゆっくりと業務を行っている余裕もないのが実際のところです。

治療関連のドキュメント
医薬翻訳の中でも多いのが治験関連のドキュメントです。治験というのは人を対象とした臨床実験のうち、承認申請を前提としている試験のことを言います。治験が通らなければ日本で承認されることはありません。医薬翻訳が正確であれば、その分新薬に関する情報が確実に伝わるので承認される可能性が上がります。
逆に言えば医薬翻訳が間違っているといかに新薬に問題がなかったとしても、承認が通らない可能性が極めて高くなってしまいます。それゆえに医薬翻訳は非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。治験に関連して作成されるドキュメントが50種類を超えることも多く、翻訳をいかに速やかに行えるかが重要となります。
プロトコールと呼ばれる治験実施計画書は100ページに迫るボリュームになることもあります。その分量こそ、医薬翻訳の仕事における大変さを示す要素となっています。もちろん、1語でも間違いが許されることはありません。

まとめ
医薬翻訳の仕事は新薬の承認のために欠かせません。しかしながら、求められる正確性や分量は非常に高い水準であり、極めてハイレベルな能力が求められます。新薬は世界中で開発されるので医薬翻訳への需要は今後も高まると言えるでしょう。
様々な翻訳を行うことにより、翻訳のレベルを高めることが出来るので仕事をこなせばこなすほど業務を行いやすくなります。言語と医薬への知識を持っている方であれば、この分野で活躍できる可能性が高まります。

